生きている者の神
2017年 11月 03日
(ルカ20:38)
聖書通読 ルカ20:27~47
わたしたちは死んだらどうなるかということを考えます。
そして、そのことはわたしたちを不安な思いにします。
しかし、すべての人を生かす神の愛を信じるわたしたちは、死んだらどうなるかと不安になることはないのです。
何故ならばイエス様の蘇りの命が、死の壁を打ち破りわたしたちの命を支えるからです。
わたしたちはそのことを信じるだけです。「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ」と信じるだけです。
生きている者、それはわたしたちです。
わたしたちがこのことを信じないで、地上の生活が全てだと思っていたら、神以外の誰かによって、わたしは生きるということになるでしょう。
わたしが「この夫がいるから、この子がいるからわたしは生きていける」と思って今を生きていたら、その人が先に死んでしまうとショックで倒れてしまうでしょう。
しかし、クリスチャンは天国に行ったら、愛した人に会えると信じています。
それは地上にのこされたわたしたちの希望でもあります。
しかし、そこにだけ希望を置くのではなく「すべての人は、神によって生きる」。神こそ、あなたの父であるから、そのことを忘れることなく、この地上で父のもとに帰ることを希望としなさいとイエス様はここで言われているのだと思います。
ところで、地上にあっては、同じクリスチャンでも、嫌いな人、うまくいかない人がわたしたちにはいるでしょう。
「先に死んで天国に行ったであろうあの人と天国に行ってまで会いたくない。」と考えることもわたしたちにはあるでしょう。
しかし、そんなことを思ったら天国に希望はありません。
ですから、イエス様のおっしゃった、「神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。というのは、神に対しては、みなが生きているからです。」というお言葉を信じたいと思います。
こんな話を読んで心に平安がありました。
「 ある若い女性が交通事故にあって、右腕を失うほどの重傷を負った。手術室に運び込まれた彼女は、麻酔を打たれる前に傷ついた腕に言った。
「料理をし、洋服を造り、ノートを取り、手紙を書き、テニスをしてくれた腕よ。私を助けつづけてきた腕よさようなら。復活の時には、再び私のもとにもどってくる腕よ、しばしのお別れね」
大切な人、大切だったものと別れるときも、このような気持ちで地上の生活をおくる者となりますように。
ヨハネ11:25〜26
イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。 また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。」
今日も御言葉に感謝して、救い主イエス.キリストの御名を通してお祈りいたします。
アーメン
2017 11/2
ジョルジュ・ルオー「十字架のキリスト」