ピラト
2017年 08月 29日
(ヨハネ18:27)
聖書通読ヨハネ18:12~40
ペテロがイエス様を3度知らないと言ったところ。
ヨハネ13:37~38で、
イエス様はペテロがそうすることをすでにご存知でした。
「ペテロはイエスに言った。「主よ。なぜ今はあなたについて行くことができないのですか。あなたのためにはいのちも捨てます。」
イエスは答えられた。「わたしのためにはいのちも捨てる、と言うのですか。まことに、まことに、あなたに告げます。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」
そして、ヨハネ18章ではこのペテロの様子が、イエス様の裁判の事と並行して記されていることに大変意味を感じます。
イエス様はローマの総督ピラトが裁判で、「あなたは王なのですか。」と聞いた時、「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」
と、ご自分が王であることを証言なさいました。
イエス様が無罪であるとピラトにはすぐ分かりましたが、宗教指導者が起こそうとしていた騒動を恐れ妥協してしまいます。正しい判断より、自分にとって有利なほうを取ったのでした。
その時、ペテロも裁判にかけられていたようなものです。「あなたはイエスの弟子なのか?」
と、尋問されていました。
ペテロは「そんなものではない。」と三度、嘘の証言をしました。
恐怖から、嘘の証言をしたペテロ。
自分の利益を優先したピラト。
ここにわたしたち、人間の弱さ、罪深さを見ます。
わたしたちも学校、職場、友人などの前で自分がクリスチャンであることを言えずに、弱さのゆえに罪を犯し自分自身につまづいてしまうことがあるかもしれません。
しかし、神様の恵みはペテロの上にあふれたように、イエス様は3日後に復活されたとき、絶望と罪悪感に沈んでしまったペテロを生き返えらせてくださったように、わたしたちのことも、再び信仰によって立ち上がり、イエス様の弟子として歩むようしてくださいます。
福音書が書かれた目的は、私たちがイエス・キリストを信じて永遠のいのちを持つためと、弱さのゆえに罪を犯しつまづいたとしても、再び信仰によって立ち上がり、イエス様の弟子として歩むようになれるという希望をわたしたちがいただくためです。
この時のペテロはわたしたちの姿そのものです。
しかし、イエス様はわたしたちの弱さ罪深さを充分知っておられます。
わたし自身もイエス様が神様であると思っていても、この世の楽しみを選び、神様に背を向けていた時が20年ありました。
それでもわたしを見捨てず、試練はありましたが、試練の中でわたしを励まし、弟子としてくださいました。
イエス様はわたしのような者にも恵みとあわれみを注いでくださり、用いてくださいますことを心から感謝いたします。
今日も御言葉に感謝して、救い主イエス.キリストの御名を通してお祈りいたします。
アーメン
2017 8/28